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以前はインターネットを利用するためには、NTT東日本やNTT西日本などの回線業者とプロバイダーの2つの会社と契約する必要がありました。
その後、回線サービスとプロバイダーサービスが一本化された「光コラボ」が始まり、料金が安くなったので乗り換えたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、今契約している光コラボよりももっと良さそうな光コラボがあって、乗り換えたいと思ったとしたらどうしたらよいのでしょうか?
今回は、光コラボから光コラボ、あるいは他社回線への乗り換え手順や注意点を解説していきます。
目次
光コラボとは、NTT東日本/西日本が提供している光回線の「フレッツ光」を、さまざまな業種の事業者が借り受け、回線サービスとプロバイダーサービスを一本化して提供する販売モデルのことです。
フレッツ光の光回線の提供を受けた事業者のことは光コラボ事業者と呼ばれています。
現在500社以上の光コラボ事業者があり、それぞれ独自のサービスを付与した光回線サービスを販売しています。
2019年7月1日以前は、フレッツ光を利用していて、その後光コラボへ乗り換え(転用)すると、2度目の転用はできないというルールがありました。
このルールがあったため、光コラボから別の光コラボへ乗り換えをする際は、一度元の光コラボを解約して新たに光コラボを契約するという方法を取らざるを得ませんでした。
この方法だと、一度解約してから新規で契約することになるので面倒ですし、新しく光回線を契約する際には再び光回線の開通工事を行う必要がありました。
また、ネットを利用できない期間が発生する期間ができる可能性があったり、ひかり電話を利用していた場合、電話番号が変わってしまう可能性があるというのも問題でした。
新しい光コラボでも同じ電話番号を引き継ぐには、ひかり電話を一旦アナログ回線に切り替える「アナログ戻し」と呼ばれる手順が必要で、その手続きも面倒なものでした。
しかし、2019年7月1日以降、光コラボの「事業者変更」が可能になりました。
事業者変更が可能になったことにより、現在では光コラボ同士の乗り換えを簡単に行うことができます。
光コラボから光コラボへの乗り換え手続きは、現在利用中の光コラボ事業者に「事業者変更承諾番号」を発行してもらい、乗り換え先の光コラボ事業者に申し込みするだけです。
事業者変更を利用して、光コラボ事業者の乗り換えをするメリットは次のとおりです。
事業者変更であれば、工事をすることなく現在使用している光回線をそのまま使い続けることができます。
ただし、光コラボの乗り換えに際して、最大速度を変更するような場合に行われる「品目変更」がある場合は工事が必要になることがあります。
その場合、立ち合いでの工事が発生し、品目変更費用が2,000程度がかかる可能性があります。
現在、ひかり電話を使っている場合は、番号を変えることなくそのままひかり電話を利用できます。
これまでの光回線の乗り換えでは、ひかり電話の番号を継続することができませんでしたが、事業者変更であれば、これまで使っていたひかり電話の番号を乗り換えた後も継続利用することができます。
光コラボ事業者を変える目的の多くは、ネット回線の速度を速くしたいというものでしょう。
同じ光回線を使っていても、光コラボ事業者によっては接続方式がIPv6(IPoE)接続のものもあり、その場合、速度と安定性が改善することが期待できます。
月額費用を安くしたいという方も多いはずです。
料金設定は光コラボ事業者によって異なるので、乗り換えることで今までより安くなる可能性があります。
また、光コラボによってスマホとのセット割が用意されているところもあるので、スマホ代とネット代を合わせた通信費を安くしてお得に使うことができます。
光コラボ事業者の中にはキャッシュバックなどの乗り換えキャンペーンを実施しているところも多くあります。
乗り換え先を検討する際はキャンペーン情報もチェックしておきましょう。
光コラボから他の光コラボへの乗り換えは、「事業者変更」や「再転用」と呼ばれています。
事業者変更の手順を説明します。
現在利用している光コラボに「事業者変更承諾番号」を発行してもらいます。
手続き方法は、事業者によって異なりますが、基本的に電話で申し込めば番号を取得できます。
取得した事業者変更承諾番号の有効期限は15日間です。
有効期限内に次の光コラボ事業者に申し込みをしなかった場合、番号は無効となります。
有効期限切れで無効となった場合は、再度事業者変更承諾番号を取得しなければなりません。
次に、希望の乗り換え先の光コラボに申し込みをします。
電話もしくはサイトから手続きを進めてください。
その際、事業者変更承諾番号が必要になります。
なお、現在契約中の光コラボでひかり電話を使っていて、乗り換え後も引き続き使いたい場合はその旨を伝えてください。
以上の手続きが終わると、数日後に新しい光コラボから書類が郵送されてきます。
内容を確認して、接続設定を行いましょう。
解約した光コラボ事業者やプロバイダから、ルーターなどのレンタルしている機器がある場合は忘れずに返却しましょう。
光コラボから光コラボへ乗り換える際にかかる費用は、以下のとおりです。
・違約金・工事費の残債
・品目変更工事費
・事業者変更手数料
乗り換え前の光コラボの契約更新のタイミング以外で乗り換える場合は違約金が発生します。
違約金の発生を防ぎたい場合は、更新月に乗り換えましょう。
乗り換え前の光コラボの工事費を分割で支払っていて、残債がある場合一括で支払う必要があります。
光コラボから光コラボへ乗り換える際は、通常工事費がかかりません。
しかし、光コラボの乗り換えに伴い通信速度が変更になる場合などに例外として「品目変更工事費」がかかるケースもあります。
事業者変更を行う際は、3,300円前後の「事業者変更手数料」が発生します。
事業者変更手数料は、乗り換え前の光コラボに支払うことになります。
フレッツ光から光コラボへの乗り換えは「転用」と呼ばれています。
フレッツ光から光コラボへ乗り換える手順を説明します。
NTT東日本・西日本の窓口より、転用承諾番号を発行しましょう。
インターネットからすぐに転用承諾番号を取得できます。
希望の光コラボに新規申し込みをします。
WEBから申し込む場合は「転用」を選択してください。
光コラボの乗り換えに伴いプロバイダが変更になる場合は、契約中のプロバイダを解約します。
また、プロバイダの解約と同時に、プロバイダで利用していた有料オプションを解約できているかの確認も忘れずに行いましょう。
転用が終わったら、必要に応じて新しいプロバイダの接続設定を行ってください。
フレッツ光から光コラボへ乗り換える際にかかる費用は、以下のとおりです。
・品目変更工事費
・転用事務手数料
光コラボに乗り換える際に、通信速度を変更するなどの理由で工事が必要になった場合、品目変更工事費が請求されるケースがあります。
フレッツ光から光コラボへ転用する際に、2,200円程度の転用事務手数料がかかります。
光コラボから他社回線へ乗り換える場合は、新規契約扱いになります。
光コラボから他社回線へ乗り換える手順を説明します。
乗り換えたい他社回線の新規契約を申し込みましょう。
光コラボから他社回線へ乗り換える場合、回線設備をそのまま使うことができないため開通工事をすることになります。
開通工事には立ち合いが必要となるため、工事日の調整を行います。
申し込みをしてから数日後、新規契約に関する書類や宅内機器が届きます。
書類にはIDやパスワードなどの重要事項が記載されているので、なくさずに保管しておきましょう。
乗り換え先の開通工事日が決まったら、光コラボの解約を申請しましょう。
解約予定日は、開通工事完了後の日にちを指定するのがおすすめです。
回線設備が整ったら、インターネットの接続設定を行いましょう。
レンタル機器を返却
解約した光コラボ事業者やプロバイダから、ルーターなどのレンタルしている機器がある場合は忘れずに返却しましょう。
光コラボから他社回線への乗り換えにかかる費用は、以下のとおりです。
・違約金・工事費の残債
・新規契約手数料
・開通工事費
更新月以外に乗り換える場合は違約金が発生します。
乗り換え前の光コラボの工事費を分割で支払っていて、残債がある場合一括で支払う必要があります。
光コラボから他社回線へ乗り換える際は新規契約になるので、3,300円前後の新規契約手数料が発生します。
光コラボから他社回線へ乗り換える場合、開通工事が必要になるため、光回線の開通工事費がかかります。
工事費は月額割引やキャンペーンで無料になるケースもあるので、乗り換え先を選ぶ際は工事費無料キャンペーンを実施しているかもチェックしてみてください。
光コラボの乗り換えを行う際に、注意したいポイントを紹介します。
光コラボ解約時の違約金は、契約状況や事業者によって異なります。
契約書やマイページから、契約状況や違約金を確認しておきましょう。
光コラボの乗り換え時、プロバイダが変更になる場合は元のプロバイダの解約を行いましょう。
事業者変更の場合は、プロバイダは自動で解約されます。
しかし、中には有料オプションが解約されずにそのまま支払い続けているケースも多いので、オプションまで解約できているか確認するようにしてください。
光コラボからの乗り換え時、状況によっては工事が行われ、工事費の支払いを求められることもあります。
マイページや契約書で契約内容を確認して、品目変更工事や新規開通工事が必要になりそうな場合は、乗り換え先の光回線に発生する金額を確認しておきましょう。
ひかり電話を契約している場合、電話番号の乗り換えも忘れないようにしましょう。
ひかり電話の乗り換えをすることで、現在の光電話番号を、次の光回線でも利用できるようになります。
光コラボの乗り換えのにあたってプロバイダが変更になると、利用中のプロバイダから発行されたメールアドレスが使えなくなります。
ただし、プロバイダによってはメールのみの有料コースへ切り替えて契約を継続すれば、現在のメールアドレスを残すことが可能です。
NTT東日本/西日本が提供する独自のオプションやサービスを直契約で利用している場合、事業者変更をする際、個別にNTTへ連絡を行う必要があります。
対象のオプションサービスには、Wi-Fi・モバイルサービス、ひかり電話、映像サービス、サポートサービス、セキュリティーサービスなどが挙げられます。
独自回線を使用した光回線とは、NTT東日本/西日本以外の回線を自社で保有し、インターネットサービスを提供しているものです。
具体的には、auひかり、NURO光、コミュファ光、ピカラ光、BBIQ、eo光などがこれに当たります
これらはNTT東日本/西日本が提供しているフレッツ光の回線を使用していないため、事業者変更で選ぶことができません。
最後に、光コラボの乗り換えでよくある質問をまとめました。
光コラボは基本的にプロバイダとセット契約になるため、プロバイダだけの乗り換えはできません。
ただし、ドコモのみ24社からプロバイダを選択・変更できます。
光コラボから光コラボへの乗り換えなら、無派遣工事で乗り換えられます。
光コラボから他社回線に乗り換える場合は、一旦光コラボを解約して新しく開通工事をすることになるため派遣工事が必要になります。
光コラボから別の光コラボに乗り換える場合は、ONUやルーターは基本的にそのまま使用できます。
一方、光コラボから他社回線への乗り換え、あるいはフレッツ光や他社回線から光コラボへ乗り換える場合はONUの変更が必須となります。
なお、プロバイダや光コラボ事業者から機器をレンタルしている場合は返却する必要があります。
乗り換え先のプロバイダから送られてくる書類に接続情報が記載されているので、それを元に設定してください。
v6プラス対応ルーターをv6プラス提供光コラボで使う場合や、専用ルーターが提供される光回線の場合は、ルーターの接続をすれば自動的に設定が適用されます。
光コラボの乗り換えを申し込み後にキャンセルしたくなった場合に、キャンセルができるかどうかは状況によって変わります。
まずは乗り換え先の光コラボ事業者や申し込んだ代理店に連絡してキャンセル可能かどうか確認してください。
キャンセル不可だった場合は、開通後に解約してから、他の回線や乗り換え前のサービスに申し込みし直すことになります。
しかし、その場合は違約金や工事済みであれば開通工事費の支払いが発生します。
なお、サービスの提供開始から8日間以内であれば、「初期契約解除制度」を書面で申請しましょう。
光コラボの乗り換えは、それぞれのパターンによって手続き方法や費用が異なります。
注意点もしっかり把握してから乗り換えを検討しましょう。
インターネット回線を検討中の方や光回線選びでお悩みの方は、当社までお気軽にご連絡ください。
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