10分の無料相談で
最適な回線をご提案
0120-710-192
※強引な営業は一切行いません。
自宅用の固定回線として使われてきたインターネット回線の一つに「ADSL」があります。
ADSLはサービス終了時期が近づいているため、現在ADSLを使っている方は別のインターネット回線に乗り換える必要があります。
乗り換え先の候補となるのは、光回線かモバイルルーターです。
この記事では、ADSLの終了についてと乗り換え先を紹介します。
目次
ADSLとは「Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者線)」の略称で、一般家庭にあるアナログ電話回線を使って高速なデジタルデータ通信を行う技術・サービスのことです。
上り(アップロード)と下り(ダウンロード)では下りの方が高速という特徴から「非対称(Asymmetric)」という言葉が使われています。
既にある電話回線を流用してサービスを提供するため導入コストが安く、月額料金が安いことから2000年代前半に日本で急速に普及しました。
電話回線を使うことで幅広いエリアでのサービス提供を可能としていて、基本的に全国どこでも利用できます。
なお、ADSLでインターネットを利用するためには電話回線の周波数を音声用とデータ通信用に分ける「スプリッタ」と、ADSLの回線を通ってきた信号をインターネットで使えるように変換する「ADSLモデム」の取り付けが必要です。
スプリッタとADSLモデムはADSL事業者から提供されます。
続いて「ADSL」と「ISDN」「VDSL」「光回線」の違いについて説明していきます。
ISDN(Integrated Services Digital Network)はデジタル電話回線を使うインターネット通信技術です。
サービスを利用するためにはTA(ターミナルアダプタ)とDSU(デジタル回線終端装置)の2つの機器が必要になります。
ただ、現在ではTAにDSUが内蔵されているものがほとんどで、別途DSUを用意する必要がなくなりました。
ISDNは1つの電話番号で2回線まで使えますが、ADSLは1つの電話番号に1回線しか使えません。
しかし、回線速度はISDNの方が劣っており、1回線あたり最大64Kbps前後のISDNに対してADSLは50Mbps前後といわれています。
[参考元:ADSLの速度について]
[参考元:ISDNの速度について]
VDSL(Very high-speed digital subscriber line)はADSLと同じDSL技術を採用しており、電話回線を流用して高速なデータ通信が可能となっています。
マンションなどの集合住宅向けのサービスで、建物の共用部まで光ファイバーを引き込み、そこから各部屋までは既存の電話回線を流用してサービス提供する仕組みです。
途中までの配線を光ファイバーにすることによって、すべて電話回線を使うADSLより高速なデータ通信を実現しています。
ADSLの最大速度が50Mbps前後に対し、VDSLは最大100Mbps前後とADSLよりも速いです。
[参考元:VDSLの速度について]
一方で、VDSLは送受信するデータがノイズの影響を受けやすく、減衰しやすいという特性があるので長距離の通信ではADSLの方が優れています。
光回線は光ファイバーを配線してインターネット通信を提供するサービスです。
光回線の最大速度は1Gbpsとなっていて、電話回線を使うADSLより回線速度が高速です。
また、長距離通信でも減衰がほとんどなく、安定性も高いです。
固定電話を使いたい場合は光ファイバーを使ったひかり電話を利用することができます。
2000年代に利用者数が急増し普及したADSLですが、その後2003年には新たに光回線が登場しています。
ADSLよりも高速な光回線が登場したことで光回線の利用者は徐々に増え始め、2007年頃からはADSLを抜いて、光回線の利用者が上回るようになりました。
そして、2015年に光コラボが始まったことで光回線のサービスや価格競争が促され、さらにスマートフォンやモバイルルーターなどの普及も重なったことによりADSLの利用者数は減退していきました。
また、その間にADSLに使われているメタル回線設備も老朽化していき、NTTが光ファイバーへの移行を選択したこともあり、ADSLはサービスを終了することになりました。
大手ADSLサービスであるソフトバンクの「Yahoo! BB ADSL」は2024年3月末まで、NTTの「フレッツ・ADSL」は2023年1月31日までにサービス終了することを発表しています。
※執筆当時2022年6月15日当時の各サービスの発表を参考にしております。状況により終了時期が変更されている可能性がありますので、気になる方は下記の参考元から各サービスの公式ページを確認ください。
[参考元:Yahoo! BB ADSL]
[参考元:フレッツ・ADSL]
なお、新規契約申し込み受付は既に終了しています。
ADSLのサービス終了後も自宅でインターネットを使いたい場合は、ADSLの提供が終わってしまう前に別のインターネット回線に乗り換えなければなりません。
では、ADSLを利用している方が別のインターネット回線に乗り換える場合、どのような選択肢があるのでしょうか?
ADSLの乗り換え先の候補になるインターネット回線は主に以下の4つです。
・光回線
・ケーブルテレビ
・モバイルルーター
・ホームルーター
それぞれどのような特徴があるのか一つずつ解説していきます。
光回線とは光ファイバーケーブルを使用した現在最も主流なインターネット回線です。
光回線の特徴は、高速かつ安定したインターネット通信が可能なことです。
動画やオンラインゲームを楽しむユーザーが増えたことに加え、新型コロナウイルスの影響でテレワークやWeb会議システムが普及したことにより高速かつ安定した通信ができる光回線の需要が高まっていると考えられます。
データ通信量の上限がないため、通信制限になることを気にせず快適にインターネットを利用できます。
一方で、光回線を利用するためには開通工事が必要で、インターネットを利用できるまでに時間がかかることがネックです。
混雑する時期には1カ月以上かかるケースもあるので、光回線を利用する際は早めの申し込みをおすすめします。
ケーブルテレビ各社が提供するインターネット回線で、テレビの放送用データを受信するためのケーブルを利用してインターネットに接続します。
BSやCSなどの有料テレビ番組も見られるのが魅力です。
テレビの有料放送とセットにするとお得ですが、インターネット利用のみの契約にした場合は割高になることが多いです。
通信速度に関しては、光回線よりも遅い傾向にあります。
光回線と同様に、利用の際は工事が必要です。
モバイルルーターは持ち運び可能な小型で軽量な通信機器です。
外出先でも気軽にインターネットを利用できるのが特徴です。
工事不要で、契約したその日から利用できる手軽さがあります。
しかし、モバイルルーターは契約プランによって毎月使えるデータ通信量が決まっていて、上限を超えると通信制限がかかります。
通信制限がかかると回線速度が遅くなり、快適にインターネットが使えなくなってしまうため使用頻度が高い人は注意が必要です。
ホームルーターは据え置きタイプのモバイル回線を利用したインターネット回線です。
電源ケーブルをコンセントにさすだけで使えるので工事不要で利用できます。
ただ、ホームルーターは無線通信になるので、光回線に比べると回線速度は劣ります。
利用環境によって回線速度が大幅に低下することもあり、安定性にかけるため通信品質にこだわりたい人には不向きです。
ADSLから光回線に乗り換えるメリットをみていきましょう。
ADSLの通信速度が最大50Mbpsであることに比べ、光回線の通信速度は最大1Gbpsですので20倍以上の速さが出ることになります。
※ADSLと光回線ともに一般的な最大速度を記載しております。厳密には各サービス毎に異なりますので、あくまで参考と認識ください。
動画視聴やオンラインゲーム、Web会議など速度が重視される用途にインターネットを使う方に適しています。
ただし、お住まいの地域や時間帯によっては回線が混み合うと速度が落ちる現象が見られることはあります。
しかしこの問題も「IPv6(IPoE)接続」を利用するとほぼ解消されます。
IPv6(IPoE)接続は利用の集中によるネットワーク設備の混雑を緩和するための接続方式です。
IPv6(IPoE)接続を利用するには、IPv6(IPoE)接続に対応したプロバイダを契約する必要があります。
光コラボは、フレッツ光とは別に、光コラボ事業者が独自の特典などを付与してサービスを提供しています。
ADSLからの乗り換えでは、工事費無料やキャッシュバックなどの特典を行っている光コラボもあります。
さまざまな特典が用意されているので、サービスと機能が充実した光コラボを探してみてください。
ADSLから光回線に乗り換えるデメリットを紹介します。
ADSLからの乗り換えで、自宅に光ファイバーケーブルを引き込むためには工事が必要です。
マンションなどの集合住宅の場合は、管理会社やオーナーに許可を得なければなりません。
また、光回線の開通工事には1か月程時間がかかります。
ADSLから乗り換えてすぐにインターネットを利用したい場合は早めに申し込みましょう。
開通工事には工事費がかかることが多いですが、光コラボでは工事費無料になるキャンペーンを行っている事業者もあるので活用することでお得に利用できます。
マンションなどの集合住宅の場合、すでに光回線が導入されていることがあります。
共用スペースまで引き込まれている場合は、部屋までの配線工事を依頼することになります。
部屋内に光コンセントがある場合は、工事が必要ないか、無派遣工事だけで済みます。
ADSLの月額基本料金は、安くて2,000円以下のプランも存在しますが、光回線の基本料金はそれと比べるとやや高めになります。
また、戸建ての方が集合住宅よりも高いことが多いです。
ただ、光コラボであれば、光電話も入れるとADSL使用時のADSL月額料金と電話料金の合計とあまり変わらないか、場合によっては安くなることもあるでしょう。
また、光コラボの基本料金(月額利用料金)にはプロバイダー利用料金も含まれています。
次に、モバイルルーターに乗り換える場合のメリットをみてみましょう。
モバイルルーターを利用する際は、ケーブルの引き込み工事などの必要がないため工事なしで利用できます。
工事不要であるということは、転勤などでよく引っ越しをするような方にとても便利です。
なお、工事不要なのはホームルーターの場合も同様です。
工事不要で契約できるおすすめのWi-Fiはこちらの記事で紹介しています。
モバイルルーターは自宅はもちろん、外出先でも利用できるのが特徴です。
小型で軽量なので持ち運びにも便利に作られています。
出先でインターネットを利用する機会が多い方に適しています。
モバイルルーターは工事不要のため工事費もかかりませんし、月額料金もプランによりますが3,000~4,000円程度ですのでADSLよりも費用を抑えることが可能です。
ただし、固定電話が必要な時はNTTとの契約が必要です。
モバイルルーターのデメリットを紹介します。
モバイルルーターの通信速度は、光回線に比べるとやや遅いです。
とはいえ、メールの送受信や動画視聴など一般的に使う分には問題ありません。
オンラインゲームや大容量のデータ通信をする際には適しません。
モバイルルーターはモバイル回線を使用しているためエリアによっては速度が低下することがあります。
屋内で使う場合、周囲の建物の状況や屋内のどこに置くかでも安定性が変わります。
ただ、モバイルルーターは最新機種ほど通信速度も安定性も優れているため製品のスペックを確認してから契約しましょう。
モバイルルーターには通信制限が設けられており、一定のデータ量を超えると速度が遅くなります。
頻繁にインターネットを使う方は注意してください。
ADSLから乗り換えるなら安定して通信速度の速い光回線がおすすめです。
それでは、光回線への乗り換えをおすすめする理由を2つご紹介します。
ドコモ、au、ソフトバンクのスマホとセットで光回線を契約すると月額料金が安くなるセット割が受けられます。
この割引はスマホの台数分適用されるので、家族で同じキャリアのスマホを持っている人ほどお得になります。
光回線は高速で安定した通信が魅力です。
光ファイバーを使用しているため、電波状況に左右されずに安定した通信を提供できます。
最近ではテレワークによるビデオ通話をする機会や、動画視聴、Wi-Fi機能が搭載された家電の普及によりインターネットの需要が高まっています。
生活をより便利にするためには光回線を活用しましょう。
ADSLから他のインターネット回線に乗り換える手順を紹介します。
ADSLからの乗り換え先には4つの選択肢があると前述しました。
インターネットの速度や安定性を求めるのか、外出先でも使いたいかなど、何を重視するかによって、おすすめのインターネット回線は異なります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合ったインターネット回線を選びましょう。
乗り換え先が決まったら申し込み手続きを行い、必要に応じて工事の立ち合いもします。
同じ回線でも公式HPからの申し込みか代理店経由の申し込みかでキャンペーンや特典が異なりますので、比較した上で申し込みましょう。
無事に新しいインターネット回線が開通したら、ADSL回線を解約しましょう。
先にADSL回線を解約してしまうと、新しいインターネット回線が利用開始になる前にインターネットが使えない期間ができてしまいます。
インターネットが使えない期間を発生させないために、新しいインターネット回線の開通をしてからADSLの解約をするといった順番には注意してください。
最後に、ADSLから光回線に乗り換えるうえでよくある質問に回答していきます。
ADSL利用時の電話契約が、下記のどちらかによって異なります。
固定電話:電話加入権によって割り振られた電話番号
ADSL電話:ADSL回線契約時に割り振られた電話番号
ADSL回線契約時にADSL電話の契約をせず、電話加入権によって割り振られた固定電話を使用している場合は、電話番号に影響はありません。
ADSL回線契約で割り振られたものならば、ADSLの解約と同時に使用できなくなります。
どうしても同じ電話番号を使用したい場合は、NTTから電話加入権を購入するしか方法はないでしょう。
Yahoo!BBが乗り換え先の光回線に対応しているプロバイダである場合は可能です。
対応していない場合は、他のプロバイダに乗り換えるしかありません。
また、プロバイダが継続利用できれば、プロバイダから支給されたメールアドレスもそのまま利用できます。
ADSLから光回線に乗り換える場合は、ルーターも変更しないといけません。
ADSLで利用していた設備は返却し、光回線の設備を利用することになります。
ADSLはサービスの終了が決まっています。
そのため、継続してインターネットを利用するためには乗り換えが必要です。
ADSLからの乗り換え先としては、回線速度が速く安定した光回線がおすすめです。
インターネット回線を検討中の方や光回線選びでお悩みの方は、当社までお気軽にご連絡ください。
光回線のプロがお客様に最適な光回線をご提案します。
※強引な営業は一切行いません。
10分の無料相談で
最適な回線をご提案
※強引な営業は一切行いません。
0120-710-192