ホームゲートウェイはインターネットに接続するために必要な機器ですが、ルーターやONUなどとの違いはあるのかなど、いまいちよく知らない人も多いでしょう。

 

この記事では、ホームゲートウェイの特徴や他のインターネット周辺機器との違いを紹介していきます。

 

この記事を書いた人

山本 薫

通信業界歴、約20年。豊富な知識と経験を生かし、その人に合わせたベストなインターネットライフの提案から構築までを得意としています。 回線選びは失敗続きだった自身の過去を「お客さまには同じ経験をさせたくない」との思いから、光回線のコンサルティング業に従事。 法人：ビジネスフォンやOA機器、ネットワーク等　個人：携帯電話や光回線の営業等

• マイベストプロで詳しく見る

ホームゲートウェイとは？

 

ホームゲートウェイは、インターネットに接続するための機器で、あらゆる役割を担っています。

 

主に以下のような役割を持っています。

 

光信号をデジタル信号へ変換

 

光回線を使ってインターネット通信し、パソコンなどの機器がインターネット上からデータをダウンロードするには、光ファイバーから送られてくる光信号をデジタル信号に変換する必要があります。

 

逆にデータを送信するには、パソコンなどから送るデジタル信号を光信号に変換しなければなりません。

 

ホームゲートウェイは光信号をデジタル信号へ、デジタル信号を光信号に変換して、通信を可能にする機器です。

 

LAN環境の構築

 

ホームゲートウェイはLAN環境を構築する役割もしています。

 

LAN環境とは、複数の通信機器がインターネットに接続できる環境です。

 

複数の通信機器をインターネットに接続するには、複数のLANポートがある、もしくは無線（Wi-Fi）機能があるルーターが必要です。

 

ホームゲートウェイはルーターとしての機能も果たしています。

 

そのため、ホームゲートウェイがあれば複数の機器がインターネットに接続することが可能になるので、ルーターを使う必要はありません。

 

ひかり電話ルーター機能

 

ホームゲートウェイはひかり電話ルーターの機能もあり、ひかり電話に加入するとレンタルで提供されます。

 

市販のLANルーターはひかり電話に対応していないため、ホームゲートウェイが必要不可欠になります。

 

ホームゲートウェイと他周辺機器の違い

 

インターネットの周辺機器には、ホームゲートウェイの他にもルーターやONU、モデムといった機器がありますがそれぞれ役割が異なります。

 

ホームゲートウェイとルーターの違い

 

ホームゲートウェイとルーターの違いは、信号を変換する役割の有無です。

 

ホームゲートウェイはインターネット通信を可能にするために、光信号をデジタル信号へ、デジタル信号を光信号に変換しますが、ルーターには信号を変換する機能はありません。

 

ルーターはあくまで、複数の機器でのインターネット通信を可能にするためのLAN環境を構築するための機器です。

 

無線（Wi-Fi）機能のあるルーターは、有線に加えてスマホやタブレットなどの端末もWi-Fiで接続することができます。

 

ホームゲートウェイにもこうした機能が備わっており、有線接続のみのホームゲートウェイと、Wi-Fiルーター機能付きのホームゲートウェイがあります。

 

他にも、ひかり電話に対応しているかいないか、ONUの機能が含まれているかの違いがあります。

 

例えばONUだけをレンタルした場合は、ルーターが別途必要になりますが、ホームゲートウェイなら一台設置するだけで大丈夫です。

 

ホームゲートウェイとONUの違い

 

ホームゲートウェイとONUは、どちらも光信号をデジタル信号、デジタル信号を光信号に変換する機器です。

 

しかし、ホームゲートウェイにはLAN機能がありますがONUにはないという違いがあります。

 

ただし、例外もあり、ひかり電話を申し込んだ場合、信号の変換機能がないホームゲートウェイが提供されることもあります。

 

ひかり電話と無線LANオプションに加入しない場合は、ONUが提供され、LAN環境を構築するためにはルーターが必要になります。

 

ホームゲートウェイとモデムの違い

 

モデムはアナログ信号とデジタル信号を相互に変換してインターネットに接続する機能があります。

 

モデムはADSL回線で用いられていて、光回線ではホームゲートウェイが用いられます。

 

ホームゲートウェイの種類

 

ホームゲートウェイには以下のような種類があります。

 

・ONU機能があるホームゲートウェイ

・ONU機能がないホームゲートウェイ

・VoIP機能付きのホームゲートウェイ

 

それぞれのホームゲートウェイの特徴を解説します。

 

ONU機能があるホームゲートウェイ

 

光信号とデジタル信号の変換、ルーター機能、ひかり電話機能が備えられているホームゲートウェイです。

 

ONU機能があるホームゲートウェイなら、ONUやルーターも不要のため、一台あればインターネット通信もひかり電話も使える万能型と言えます。

 

ONU機能がないホームゲートウェイ

 

ホームゲートウェイの役割の一つである、光信号とデジタル信号の変換という機能を持つ機器をONUといいます。

 

 

 

 

既にONUを持っている人がひかり電話に申し込んだ場合、光回線事業者の判断によりONU機能がないホームゲートウェイが送付される場合があります。

 

VoIP機能付きのホームゲートウェイ

 

VoIPとは、電話の音声をインターネットデータに変換する技術です。

 

LINEの通話機能やSkypeというとイメージしやすいのではないでしょうか。

 

電話の音声をインターネットデータに変換すると、通話料金が安くなります。

 

そのためVoIPを使っているひかり電話の通話料金は安くなっています。

 

VoIP機能付きホームゲートウェイは、ひかり電話に加入すると提供されます。

 

ホームゲートウェイの利用料金

 

ホームゲートウェイは基本的に購入することはできなく、レンタルとなるため月額料金が発生します。

 

レンタル料金は光回線事業者や機能によってそれぞれです。

 

同じ光回線事業者でも、転用か新規契約なのか、戸建てかマンションか、ひかり電話を使うかで月額料金が変わります。

 

ひかり電話を使っていたり、特定のサービスに加入したりなどの特定の条件を満たすことで月額料金が発生しないケースもあります。

 

IPv6(IPoE)接続が可能なホームゲートウェイがおすすめ

 

現在、レンタルで提供されているホームゲートウェイの多くはIPv6(IPoE)接続に対応しています。

 

IPv6とは次世代の接続方式で、これまで混雑が発生しやすかった「網終端装置」を経由する必要がないため、より安定した高速通信が期待できます。

 

IPv6対応のプロバイダーを契約していて、ホームゲートウェイがIPv6に対応している機種であれば、より快適に光回線によるインターネットを利用できるでしょう。

 

IPv6について詳しくはこちらの記事で説明していますので、さらに知りたい方はご覧ください。

 

IPv6のメリットとデメリット｜ゲームをするならIPv6が良い？

 

ホームゲートウェイが壊れたと思ったら？

 

ホームゲートウェイの調子が悪いと感じたら、以下の手順で故障かどうかを確認して、必要に応じて適切な対処をしましょう。

 

ホームゲートウェイのランプを確認

 

まずはホームゲートウェイのランプの点灯状態を確認しましょう。

 

認証ランプが消灯している場合、光回線ランプが橙色に点滅している場合、電源ランプが赤く点灯している場合は故障の可能性があります。

 

再起動する

 

ホームゲートウェイの調子が悪いと思ったら、再起動を試してみてください。

 

多くの一時的な不具合は再起動で解消されるはずです。

 

本体に再起動スイッチが付いている場合はそれを押すか、一旦電源を切ってしばらく放置してから再び電源を入れ直すと再起動ができます。

 

また、ホームゲートウェイ内部の設定を全て工場出荷時の状態に戻す「初期化スイッチ」が付いていることもあります。

 

再起動しても状態が改善されない時は初期化スイッチを試してみてもいいでしょう。

 

ただし、その場合はパソコンでの接続設定をやり直す必要があります。

 

光回線事業者に問い合わせる

 

上記を行ってみても状況が改善されない時は、契約している光回線事業者に連絡してください。

 

ホームゲートウェイが故障した場合は交換に応じてもらえます。

 

まとめ

 

この記事では、ホームゲートウェイについて解説しました。

 

ホームゲートウェイは光信号とデジタル信号の変換をして、インターネット通信を可能にする周辺機器です。

 

ひかり電話ルーターやLANルーターとしても機能します。

 

しかし、光回線を選ぶ時に一番に重視するのはホームゲートウェイなどの機器ではなく、光回線業者選びが重要です。

 

住環境や、契約中のスマホなどによって最適な光回線は変わってきます。

 

インターネット回線を検討中の方や光回線選びでお悩みの方は、当社までお気軽にご連絡ください。

 

光回線のプロがお客様に最適な光回線をご提案します。