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FPSをはじめとしたオンラインゲームを快適にプレイするには、回線速度やPing値が非常に重要です。
この記事では、オンラインゲームをプレイする上で最低限必要になる回線速度の目安や、速度を上げる方法、ゲーマーにオススメの光回線を解説します。
目次
結論からお伝えすると、オンラインゲームに必要な通信速度の目安はプレイするゲームのタイトルによって異なります。
FF14・ラグナロクオンライン・Lost ArkなどのMMORPGは30Mbps程度。
Apex Legends・VALORANT・フォートナイトなどは、多くの人とリアルタイムで対人戦をするゲームなので、フレーム単位で求められる速度が高くなるため、快適に遊ぶのに必要な推奨回線速度は70Mbpsまで上がります。
一方で、3対1のDBDや、1対1のゲームであるストリートファイターなどは、FPSやTPSよりも要求される速度が低く、50Mbpsほどの速度が出れば十分に遊べるでしょう。
もちろん時間帯や利用するゲームやサーバー、端末などによって数値が異なるので、ある程度の目安として考えてください。
通信速度に問題はないのに、オンラインゲームをプレイする上でラグやフリーズが発生する原因は「Ping値」という別の要素にあります。
後ほど詳しく解説しますが、Ping値の数値が低いほどラグやフリーズは発生しづらくなります。
オンラインゲームで回線が不安定になる原因と対処法について紹介します。
オンラインゲームで起きるラグの原因のほとんどは「Ping値」という数値に問題がある場合が多いと思います。
Ping値は「○○ms(ミリ秒=0.001秒)」という単位で表される数値で、「レイテンシ・RTT(応答速度)
」と呼ぶこともあります。
通信速度が「1秒間に送受信できる容量」であったのに対して、Ping値は「1回送受信するのにかかる時間」を意味します。
片道ごとに「下り・上り」と分けていた通信速度と違って、Ping値は1つのデータが往復するのにかかる時間です。
Ping値がよい(数値が小さい)と入力から反映までの時間が速くなり、Ping値が悪い(数値が大きい)と入力から反映までのラグがひどくなります。
そのため、通信速度が十分に出ていたとしても、Ping値が悪いとゲーム内でのラグは避けられなくなるのです。
光回線やプロバイダ側でトラブルが起きている場合、ユーザーは復旧を待つしかありません。
Twitterなどで「〇〇(光回線の名前) 繋がらない」などと検索してみてください。
同じ症状のツイートが多くヒットすれば、光回線側のトラブルということが確認できます。
また、公式サイトにも遅延などのトラブルが公表されている場合もあります。
サイトにアクセスが集中した場合などに、サーバーが落ちて繋がらなくなることもあります。
もしゲームに繋がらない場合は、別のサイトなどにアクセスしてみましょう。
別のサイトにはアクセスできるのに、ゲームにはアクセスできない場合はゲーム側のトラブルの可能性が高いと考えられます。
この場合もゲームが復旧するまで対応を待つしかありません。
自分が利用しているパソコンやスマホ、ルーターなどの不具合によって通信が不安定になっている場合です。
たとえば、パソコンは複数の画面を開いていると動作が重くなり、プレイ中のゲームに影響することがあります。
また、機器の長時間利用や何かしらの不具合によって通信が不安定になっていることもあります。
機器の不具合が原因だと考えられる場合は、再起動してみましょう。
一度パソコンやゲーム、ルーターなどの機器の電源を落とし、再起動してみると直ることがあります。
再起動することで内部のシステムが一度整理(リセット)され、復旧する可能性があるため試してみましょう。
ここからは、通信速度やPing値などのそもそものスペックとは別に通信速度を上げる改善法の紹介をしていきます。
ラグの原因であるPing値の改善方法と通信速度の改善方法に大きな違いはありません。
そのため、Ping値を改善したい人にもここで紹介する改善法は有効ですので、気になる方法があれば試してみるとよいでしょう。
現在、速度やPing値で悩んでいる人に最も効果的なのはネット回線の切り替えです。
光回線は自宅に回線を引き込み、無線LANルーターからWi-Fiを飛ばすことで無線でインターネットに接続することができるようになります。
Wi-Fiで利用するのは便利ですが、無線接続は有線接続とは違いネットの速度が遅くなる原因です。
無線接続のPing値は高いことが多く、安定性に欠けてしまいます。
一方で、有線接続は回線速度が一定水準を保てるうえに、Ping値もWi-Fiと比較し安定しています。
無線から有線接続に切り替えるだけで回線速度の改善だけでなくPing値も安定させることができるので、ゲームをするのであればできるだけ有線接続で繋げるようにしましょう。
LANケーブルやルーターが使用中の光回線の通信速度に対応していない場合、通信が不安定になることもあります。
古い規格のルーターを使っている場合は通信が安定しない場合があるので、新しくすることをオススメします。
合わせて、有線接続に必要なLANケーブルも見直しましょう。
LANケーブルにはカテゴリ(CAT)というスペックを表す基準が存在します。
カテゴリー一覧
種類 | 最大通信速度 | 伝送帯域 | シールド |
カテゴリ5 | 100Mbps | 100MHz | UTP |
カテゴリ5e | 1Gbps(1000Mbps) | 100MHz | UTP |
カテゴリ6 | 1Gbps(1000Mbps) | 250MHz | UTP |
カテゴリ6A | 10Gbps(10000Mbps) | 500MHz | UTP/STP |
カテゴリ7 | 10Gbps(10000Mbps) | 600MHz | STP |
カテゴリ7A | 10Gbps(10000Mbps) | 1000MHz | STP |
カテゴリ8 | 40Gbps(40000Mbps) | 2000MHz | STP |
カテゴリが古いと最大速度に制限がかかってしまったり、通信の効率が悪くなってしまうので光回線の最大通信速度と同等のカテゴリを用意しましょう。
LANケーブルのカテゴリはケーブルに直接印字されているので、自分が使っているケーブルのカテゴリを確認してみてください。
個人的にオススメは、100Mbps~1Gbpsであれば、「CAT5e」「CAT6e」、10Gbpsであれば「CAT6A」です。
ちなみに、CTA7以上は主に業務用で使われる規格であり、ケーブルの先端にあるコネクタの形状が一般家庭に普及しているものと異なります。
Wi-Fiルーターの無線通信規格として「2.4GHz」と「5GHz」の2種類の周波数が用意されています。
オンラインゲームをするなら「5GHz」がオススメです。
ただし、「5GHz」は壁などの障害物に弱いため、自宅の1階にルーターがあり、2階でオンラインゲームをプレイするといった場合は電波が弱い、もしくは届かない場合もあります。
その場合は、「2.4GHz」で接続しましょう。
Wi-Fiルーターを電波が届きにくい場所に置いていることで、回線速度が低下する原因です。
ルーターからある程度離れたり、壁などの障害物があると電波が弱くなります。
機器によっても異なりますが、電波は円形になって全方位に向けて発信されているので、場所を移動させるだけでも電話強度は変わります。
電波強度を高めるためにも、できるだけ遮る物がない自宅の中心部分などに置くとよいでしょう。
部屋が複数ある戸建てなどでは、ルーター1つでは家全体にWi-Fiが届かないこともあります。
電波が届いていない、弱い部屋には「中継機」を置くことで改善が見込めます。
中継機とは、親機であるルーターの電波を拾って、さらに電波を広げるための機器です。
最近ではメッシュWi-Fiという新しい規格も出ています。
いろいろな機種がありますが、できれば親機と子機は同じメーカーの物を選んでください。
PS4・Switch・xboxなどのゲーム機器は型番が変わっても大きな性能差はありませんが、パソコンに関してはスペックに大きな差があるので、最低でもゲームに適したものを選ぶ必要があります。
パソコンの寿命は約5年前後です。
また、ゲーム機もパソコンと同様に経験劣化し悪くなっていきます。
使い方にもよりますが、ゲームにフルで活用しているような場合はさらに短くなることも考えられますので、ある程度月日が経っているものは買い替えを考えた方がよいです。
回線速度が遅いと感じたら、ゲーミングルーターを利用することを考えてみてもよいでしょう。
ゲーミングルーターは、オンラインゲームのために作られている機器なので、通常のルーターよりも性能が圧倒的に高いです。
ゲーミングルーターの利点は、Wi-Fiの通信速度が速い、通信情報の処理速度が速い、遅延防止機能などが付いていることです。
通常のルーターにはない機能を多数搭載しているので、ゲームをする人に向いてます。
しかし、通常のルーターは5,000円前後で購入できますが、ゲーミングルーターは、20,000円ほどと高価です。
また、IPv6に対応しているゲーミングルーターは少ないです。
通常のルーターなら、IPv6やV6プラスといった、回線速度の改善が見込めるオプション機能が利用できます。
以上のデメリットも踏まえると、通常のルーターでも十分に回線速度を改善できる可能性が高いので、ゲーミングルーターを無理に買う必要はありません。
光回線は大手であればどこの会社を選んでも、オンラインゲームを快適にプレイできるレベルの通信速度が出ます。
光回線については、お住いの環境によって利用できる回線が変わります。
どの光回線にするか決められないという場合は、当社のような代理店にお問合せください。
また、光回線で最もシェア率が高いのは「フレッツ光」で、光回線全体の約67%以上を占めています。
「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査」(2021年3月末時点)
NTT東西が提供する「フレッツ光」もしくは、「光コラボ」と呼ばれるフレッツ光を利用した光回線サービスがこれにあたります。
光コラボの事業者としては、ドコモ光やSo-net光プラス、ソフトバンク光、BIGLOBE光など300社ほど存在します。
また、KDDIのauひかり、電力系光(コミュファ光やeo光など)、NURO光、CATV光なども全て光ファイバーです。
何度も言いくどいかもしれませんが、お住いの環境によって契約できる回線は異なりますので専門家へ確認をすると時間短縮になります。
ゲームを快適にプレイするための、光回線選びの注意点を紹介します。
光回線の通信速度に注目するときは、最大速度ではなく実測値を確認することが重要です。
回線業者がサイトなどに記載している最大速度は理論値であり、実際には通信環境などによって最大速度より遅い速度しか出ないからです。
実際の速度が最大速度よりも下がるのは、お住まいの建物や、使っている機器、プロバイダの処理能力、利用者の数といった影響を受けるからです。
ゲームを快適にプレイするためにも、必ず実測値を確認するようにしましょう。
インターネットの通信は「下り」、「上り」それぞれの通信速度で表され、通信速度はbpsという単位で表されます。
オンラインゲームを快適にプレイするために必要な通信速度は30Mbps~100Mbpsほどが一般的とされていますが、ゲームによって必要な通信速度は異なります。
光回線では、提供するキャリアのプランやお住いの設備状況により回線速度も異なることを覚えておくとよいでしょう。
Ping値が低いと、ゲーム中にラグが発生しやすくなります。
そのため、光回線を選ぶ場合は通信速度とは別にPing値にも注目し、できるだけ数値が低いものを選びましょう。
ただし、このPing値もお住いの設備状況により異なってきます。
回線には「IPv4」と「IPv6」という通信方式があります。
従来は「IPv4」が主流でしたが、世界中の急速なインターネットの普及により、IPv4で割り当てられるIPアドレスが不足してしまった問題が発生し、「IPv6」ができました。
IPv4ではPPPoEと呼ばれる接続方式を使用していて、ネットワーク終端装置を経由してインターネットに接続するため混雑に弱く、一方でIPv6ではインターネットサービスプロバイダーを介して、直接接続できるIPoEという接続方式を採用しているため、ネットが混雑しても安定的な通信が可能です。
オンラインゲームを快適にプレイしたい場合、IPv6に対応の光回線・プロバイダを選びましょう。
最近ではIPv6が前提となっているため、ほとんどの光回線・プロバイダはIPv6に対応していますが、一部のプロバイダではまだ対応していない会社もあるので注意しましょう。
IPv6のメリット・デメリットはこちらの記事で詳しく紹介しています。
IPv6のメリットとデメリット|ゲームをするならIPv6が良い?
普段メインでプレイするゲーム機器の測定方法を試してみましょう。
パソコンやスマホでゲームをしている人は「FAST」を利用して計測するのがオススメです。
回線速度やPing値も計測できます。
PS4でゲームをしている人は、PS4に備え付けられている速度測定を利用しましょう。
PS4を起動後、「ホーム画面右上の設定⇒ネットワーク⇒インターネット接続を診断する」を選択することで速度を測定することができます。
Switchでゲームをしている人も同様に、備え付けの速度測定を利用しましょう。
一度ソフトを終了させて、『ホーム画面の設定⇒インターネット⇒接続テスト』を選択することで速度を測定することができます。
xboxでゲームをしている人も同様に、備え付けの速度測定を利用しましょう。
ホーム画面から『設定⇒全ての設定⇒ネットワーク⇒ネットワークの設定⇒ネットワーク統計の詳細』を選択することで速度を測定することができます。
オンラインゲームをする上で重要と言われるネットの通信速度ですが、実はそれよりもPing値の方がラグに直結するようになっています。
もしPing値が低かった場合は、今回紹介した改善法を試してみてください。
中でも一番重要になってくるのが契約しているネット回線です。
オンラインゲームを快適にプレイしたい場合は、光回線がオススメです。
回線が悪い場合は、乗り換えを検討してみると良いでしょう。
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